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​科学的根拠
IM効果の3段階に関する仮説的説明(McGrew, 2012)

インタラクティブ・メトロノーム(IM)は、脳内時計および時間処理の精度と効率を改善します。これにより、重要な脳内ネットワーク伝達の効率が向上し、脳内の白質路伝達系の整合性が向上することによって脳の接続・伝達・同期の効率が良くなると仮定することができます。とりわけ研究と理論では、IMトレーニングは、頭頂-前頭部脳ネットワーク、つまり一般的な知的機能、ワーキングメモリー、制御注意、実行機能に最も関連している脳ネットワークの有効性を向上させるとされています。

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効果を裏付ける重要ポイント

幅広い能力領域がIMテクノロジーから良い効果を得られるのは、インタラクティブ・メトロノーム(IM)が脳の領域一般的な神経認知メカニズムの機能を向上させるからです。
インタラクティブ・メトロノーム(IM)のリアルタイムで与えられるミリ秒単位での精密なフィードバックは、脳内時計の時間処理の精度に影響を与えます。また、インタラクティブ・メトロノーム(IM)特有のフィードバックは神経効率を向上させ、脳内の時間処理および情報処理の効率向上に繋がります。

IMの効果は、IMトレーニングで要求される認知・運動に関わる機能的な脳ネットワークから成る主要な脳構造の間で行われる伝達の効率と同期の向上によるものだと考えられます。

インタラクティブ・メトロノーム(IM)のテクノロジーは、特に一般知能のP-FIT(前頭-頭頂統合)モデルの中核となる主要な脳内ネットワークの伝達を改善します。また、一般的な知的機能、ワーキングメモリー、制御注意及び全般的な認知の効率において重要な脳の前頭-頭頂部分のネットワーク効率も向上させます。

最も重要なIMトレーニングの成果の一つは(決して唯一の成果ではない)、内的妨害(気が散る)・外的妨害が存在する状況下で、ワーキングメモリー内での目標に関する情報行動を維持する注意制御システム(ACS)の効率向上によって集中力が向上することです。また、実行機能やワーキングメモリーの効率が上がると、より効率良く、複雑な認知処理や学習が行えるようになります。

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